姿勢改善に効きやすいピラティス、効きにくいピラティス

こんにちは!ピラティスプラスワンのヨシダです。

最近は、本当にピラティスが大人気のようで、ピラティススタジオが一気に増えたように思えます。
特にリフォーマーを始め、いわゆるマシンピラティスと言われるスタジオが一気に増えたと思います。
(ちなみに、マシンピラティスと言うジャンルは無く、あくまでマシンを使ってセッションを行うことをマシンピラティスと総称しているようです)

マシンの良さは色々あるのですが、グループレッスンに関して言うと、マットに比べて比較的安全にダイナミックな動きをしやすいからでは無いかと思います。特にリフォーマーを使ったエクササイズでキャリッジを大きく動かすエクササイズは一体感や楽しさも感じやすいのではと思います。

そのように人気のあるピラティスですが、流派(現在では世界中に協会のある大きな組織から、流派から独立して個人の考えでモディファイされた流派、学校で立ち上げたピラティススクール等、様々な流派があります)やレッスンスタイル(グループ、パーソナル、イクイップメント(マシン)を使う等)で本当に様々なピラティスが存在しています。

そのなかでピラティスの得意分野の一つと言われている物の中に、姿勢改善があるのですが、実は姿勢改善に関して言うとダイナミックな動きをするのはむしろ姿勢改善しにくい恐れがあります。

姿勢改善の考えは、まず姿勢の評価をして、姿勢に関係している筋肉の長短や強弱を調整するためのエクササイズをセッションで処方します。そのなかで筋肉の長さを調整するには、アイソメトリクスと言われる筋肉の使い方が効果的なのですが(等尺性収縮と言って、筋肉の長さを変えない力の入れ方。壁を押すとか、両手を胸の前で押し合うパームプレス、イスに座らずに壁にもたれてる空気イスなどがわかりやすいかと思います)ダイナミックな動きの場合は筋肉の収縮形態はアイソトニック(等張性運動。負荷が同じ状態で動く運動を言います。実際にはバネの場合若干負荷が変化するのですが話の流れでアイソトニックとします)がメインになってしまい、どうしても動かす部位に意識がいきやすくなり、姿勢に関する筋肉のコントロールが難しくなります(理想ではもちろんダイナミックな動きをしながらも他の部位もコントロールしてなければいけません)。また、姿勢の影響で弱くなっている筋肉を鍛えることは大事なのですが、筋肉をダイナミックに動かすだけでは、その筋肉の本来の位置を身体がマッピング(ここが正しい位置と身体と脳が知覚すること)するのが難しく、鏡等を使わずに自分で正しい姿勢に修正するのも難しかったりします(姿勢改善できないと言う意味では無く、しづらいと言う意味です)

逆に正しいと言われる姿勢を意識しながら修正する部位をアイソメトリクスでコントロールしていただく事で、筋肉がその長さを記憶して劇的に姿勢改善を感じることが出来ます。
もちろん、最初はその姿勢をキープできる時間は短いですし生活環境によって再度姿勢が崩れてしまうことも当然多々ありますが、エクササイズを繰り返すことで弱い部位が鍛えられますし、御自身の姿勢の意識が高まるので修正にかかるエネルギーもどんどん少しで済むようになります。ただし、弱い部位をアイソメトリクスで使うのは筋肉が使い慣れていない筋肉を使い続けるので最初は結構しんどくて、特に筋肉がプルプル震える事があります(シェイキングと言います)。これは、正直ダイナミックに動くエクササイズに比べると地味で面白くなかったりします(^_^;

また、ストレッチ系のエクササイズ、特に普段動かしていない、動かせない場所(背骨周りや股関節周りなどは最たる物だと思います)を動かしていくエクササイズも身体に劇的な変化を感じられるのですが、本来動きが悪いところをダイナミックに動かすと必ず違う場所が動いてしまいます(これを代償運動とか、トリックモーションなどと言います)。つまり、正しい動きを覚えようとすると実際は小さい動きから始めないとまず無理と言えます。

極論すると、大きく動いて楽しもうとするピラティスは姿勢改善より運動不足解消、ストレス発散に向いていて、姿勢改善、動作改善、可動域拡大等、変化を出すには、むしろ小さく正確な動きが必要になってきます。もちろん正しく大きく動けるならそれがベストだと思います。

と言う事で、完全パーソナルの当スタジオでは、姿勢改善、体力に自信の無い方、産後の方でも身体に変化を出せるように小さい動きから行うことがほとんどです。(お客様の希望によってはリスクの無い範囲で対応させていただきます)

体力や運動に自信が無い方こそ、誰にも見られず焦らずピラティスが出来るピラティスプラスワンを是非ご利用下さい!

では~(^_^)/