イライラ棒ってご存じですか?(小さい動きって難しい!)

こんにちは。ピラティスプラスワンのヨシダです。
さて、前回のAKIKOのブログに近い内容なのですが、タイトルに書いたイライラ棒ってご存じでしょうか?
ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!と言う番組(調べてみたら1995年から2000年にかけてやっていたとのことで、なんと25年ぐらい前!ナウなヤングには分からないですよね(てかナウなヤングが分からないですよね)・・・)で行われていた人気コーナーなのですが、簡単に言うと、電極を繋げた、金属で出来た迷路みたいなコースの間を、同じく電極になっている棒をコースに触れないようにしながらスタートからゴールまで通り切れたら100万円もらえると言うゲームです。

これは番組のゲームを家庭用に出してたタカラのゲーム。こんな感じで電極をもって移動させていきます。

25年前の番組だから、今、もう一回このゲーム出しても子供にはメッチャウケる気がします。

でも、これがメチャ難しい様で、皆さんバンバン爆死(電極が触れると派手に火花飛んだり爆発してた)してました。誰が見ても分かるメチャクチャ簡単なルールなのに、難しいってゲームとしてはキャッチーですよね。

って、コレ、ピラティスにも結構、当てはまります。ピラティスのエクササイズって大きく動かすのが難しいと思いがちですが、実際には小さい動きを正確に行う事ってそれ以上に難しかったりします。

例えばレッグサークルという脚を丸く円を描くように動かすエクササイズがあるのですが、大きく動かす事は皆さん初めてでも、それなり(あくまでそれなりです)に出来るのですが、ピンポン球くらいの大きさで丸く動かしてくださいと言うとまず丸く動かす事が出来ません(僕も苦手です(^_^;)。

これは、脚で円を描くと言うことは脚を上げる、横に動かす、脚を下げる(実際は上げている筋肉の調整)、反対側の横に脚を動かす等の筋肉をごくごく小さい動きで制御しなければいけないからで、筋肉が強い弱いとは違う繊細な感覚が必要だからです(もちろん体幹の意識が抜けていたら余計円がおかしくなります)

料理で言うと100人前を作るのは肉体的には大変だけど味付けに関しては逆に一人分を作る方が味の変化が激しくなるから難しいって感じでしょうか?(トップアスリートはコレをどちらも驚異的なレベルで行うって事ですよね。)


と言う風に、ピラティスは体力だけではなく(むしろお客様の目的によっては体力ではなく)繊細さを向上させることが出来ます。

人によっては、細かい作業と聞くと”なんか肩が凝りそう”って思うかも知れませんが、正しく細かい動きをしていただくことでむしろ肩こり等が軽減されます(肩こりも首周り、肩甲骨や脊柱回りの偏った緊張(もっと言うと骨盤のポジションも)が原因だったりしますのでそれらを正しいポジションと正しい動きで行うからです)

って事で、イライラ棒じゃないけれど細かい動きを楽しんで、上手になっていただければと思います。
(エクササイズによっては足の間に手を入れて、この手に触れないギリギリの範囲で足を近づけてくださいとイライラ棒的なキューイングをしますが爆発しませんのでご安心ください(笑))

ちなみに、ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーですが、知り合いの某格闘家(格闘技好きなら誰でも知ってる有名人です)が当時の彼女を16時間抱っこして100万円ゲットしてました(笑)