”動かして欲しい関節”と”動き過ぎな関節”について

こんにちは!ピラティスプラスワンのヨシダです。
本日は、日常の動きの中で動きが悪くなって不調を起こす部分と、動きすぎて不調を起こす部分の話を書かせて頂きます。

町の整骨院などを見かけると、よく首痛、肩痛、腰痛、膝痛等と書いてあるかと思います。
いずれも良く動く場所です。逆に、背中痛、股関節痛、足関節痛などはあまり書いていないかと思います(痛みが出ない訳ではなくあまりメジャーでは無いという意味です)
コレは人間の身体の仕組みとして部位ごとに動きやすい=動きすぎて痛みの出やすい場所とも言えます。
具体的に言うと、頸椎(首の骨)、肩甲上腕関節(肩甲骨と腕の関節)腰椎(腰の骨)、膝関節等が動きやすい関節になります。
コレとは逆に胸椎(肋骨の付いている背骨)、股関節、足関節(足首や足の指)は意識して動かしていかないと動きが悪くなっていく傾向があります。

良くある流れとしては、デスクワークや身体を丸めた状態が続くと背中(胸椎)の動きが悪くなります。また頭が背骨の位置より前に来ます。その状態で前や上を見ようとすると背骨が動きにくい分、首(頸椎)が過剰に上を見る形になり首の負担が増えて痛みの元になったりします。

背中が丸まってる分首が反っています(撮影はスタジオでは無くジム側です)

また背中が丸い状態で身体を反らそうとすると、背中(胸椎)が動きにくい分、腰(腰椎)が過剰に反る形になってしまい腰痛の元になる場合もあります。

背中が丸いまま上を見ようとしたり腰を反らそうとするとより腰の負担が増えてしまいます。

脚を大きく動かす事が無ければ太もも裏側の筋肉が硬くなってしまい(=股関節が硬くなっている)、骨盤を前に傾けることが出来なくなり、荷物を持つ時などに腰(腰椎)に痛みが出やすくなります。

股関節が硬い人の荷物の持ち方。骨盤が前に倒せないので腰の負担が大きくなっています。

股関節が柔らかいと腰を丸めずに荷物を持てるので腰が痛くなりにくいです。

また同じく股関節が硬いとそれを補うために膝を曲げてしゃがむ動作が多くなり膝へのストレスが必要以上に増えてしまいます。

股関節を使ってしゃがむと膝の角度が浅くて済みますが、

股関節が硬くて骨盤が立ったままだと膝の角度が深くなり膝の負担がもの凄く大きくなります。

と、このように硬い部分があるとそれを補うために隣の部分の負担が増えてしまい、それが痛みの元になる事が多々あります。
写真は上げていませんが肩なども肩甲骨の動きが悪くなると腕の動きに制限がかかってしまい肩の痛みに繋がっていきます。典型なのは四十肩、五十肩と言われる肩関節周囲炎です。

で、これらの不調の予防、治療に効果的なのがピラティスのエクササイズなのです。
ピラティスは、始めに決められた動きを首、肩甲骨&腕、胸椎、腰椎(コア)、股関節や膝等を意識して行う事でこれらの動きにくい部分をより活性化させることが出来ます。動きにくい部分のストレッチ、意識しにくい部分の意識付け、動きすぎてしまう部分の癖の修正等をすることで姿勢改善、動作改善、可動域の拡大が見込めます。(もちろん身体の癖が強いほど修正には時間がかかりますが、一回のセッションでも劇的に変化する方もいらっしゃいます)

整体や治療所で痛みの改善は出来ても、姿勢や動作の改善はご自身が意識して動かしていかなければこういう変化は現れません。
こういう所が、元々戦争負傷者のリハビリから始まったピラティスの強みでもあります。
と言うことで、動かないところは動かして、動きすぎるところは安定させて行きませんか?

パーソナルだからこそ誰にも見られずご自分のペースでエクササイズが出来ます。
まずはお気軽にお問合せください!

では~(^_^)/