ミドルピラティス・シニアピラティスについて
現在、とてもファッショナブルなエクササイズとして人気が出てきているピラティスですが、ピラティスは、もともと戦争で負傷した兵士のリハビリのために考案されたもので、ベッドに横たわった状態から少しずつ身体を起こしていき、立ち上がって日常生活に戻るところまでを段階的に鍛えていく運動です。
つまり、どなたでも今の身体の状態から必要なエクササイズを選ぶことにより、健康の維持増進をはかることができます。
特に、ミドル世代と言われる方達(一般的には30代から50代をミドル世代と呼ぶようです)の場合は身体の変化を感じてくる世代でしょう。人によっては精神年齢(まだまだ頑張れる気持ち)と肉体年齢の乖離(疲れやすくなった、疲れが取れない等体力の低下の実感、白髪や脱毛等)等を感じることもあると思います。
実際私(義田)も40歳になるまでは毎週200kgのバーベルを担いでスクワットをしていましたし、月曜~土曜はジムで働き、週末はテーマパークで1日仕事をしていました。(さすがに今は出来ません)
また体力や気持ちだけでは無く、いわゆる更年期症状と言われる内分泌関係や気分の波の変化も起きてくる世代も含まれます。ピラティスはあくまでエクササイズなので身体(神経、骨、筋肉、それらを感じたり動かす脳等)に対してのアプローチですが、それらを刺激して活性化することにより、身体の変化を遅らせる(人によってはむしろ元気になります!)事や運動によるストレスの発散、気分の向上が可能になります。実際、心地よいレベルの筋肉痛が楽しい、嬉しい気持ち良いと言う方は沢山いらっしゃいます。
またそれ以上のシニアと言われる世代の方の場合は加齢による筋肉量の減少および筋力の低下が生じる「サルコペニア」や加齢に伴い身体を動かすための運動器の機能が衰える「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」のリスクが高くなっていきます。
サルコペニアになると、歩く、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作に影響が生じ、介護が必要になったり、転倒しやすくなったります。
またロコモティブシンドロームは、筋肉や骨、関節などの運動器や神経の機能が低下し、要介護や寝たきりになるリスクが高くなります。また加齢によるリスク(骨粗しょう症や高血圧等)もあります。これらを比較的安全に行えるのがピラティスです。
前述したように、ピラティスは負傷兵のリハビリから考えられたエクササイズなので転倒のリスクが無い寝転んだ状態のエクササイズが多くあります。そして骨や関節の位置を感じることや動作をゆっくりでも正確に行うことが重要です。このように体を無理なくコントロールすることで、筋力を向上させ、姿勢やバランスに関するセンサー(固有受容器)にも刺激が入り転倒予防にも効果があります。ピラティスのこれらの特徴は、まさにシニアの方に最適なエクササイズといえるでしょう。ただ、やはりリスクの多い身体の方が多いので、一人一人のお客様に寄り添うパーソナルで無いと難しい部分もあります。
ミドルピラティスやシニアピラティスでは、これらのお客様の日常で感じる不調や心配な部分に対応したエクササイズをリスクを回避しながらマンツーマンで行うことによってこれらの状態を予防し、元気に日常生活を送れる”身体を目覚めさせる”事をお手伝いさせていただきます。