フィットネス業界はピラティスに乗っかってる!?

ピラティスと言う言葉がここ2.3年フィットネス業界で流行っている気がします。が、何回も言ってますが、元々ピラティスはピラティスさんが開発したエクササイズで、それ自体は既に1918年(100年前!)にはピラティスさんがエクササイズの提唱、実践、指導を行っています。

んじゃ、なぜ今、ピラティスがこれほど話題になっているのか?(世の中一般ではピラティス自体もそこまで一般化していないかも知れません。が、このブログを見ている方は明らかに最近になってピラティスを知った方だと思います)

①まずは、そもそもですがピラティスが良いものだから。

これは間違いありません。
特に現代人のライフスタイルに対してピラティスのエクササイズを選択的(&持続的)に行うことは、とても有効だと思います。

②海外からマシンピラティスで行うグループレッスンスタイルのスタジオが参入してきた。

日本にピラティスが来た当時はほとんどがフィットネスクラブのスタジオエクササイズとしての導入だった気がします。
逆に、マシンを使うピラティスの場合、効果的なエクササイズの提供、ケガのリスク等も含めパーソナルがほとんどでした。

ところが海外からマシンを使ったグループレッスンのピラティススタジオが参入することでピラティスでグループレッスン特有の一体感、負荷の調整で会員の体力レベルの幅が広くてもそれなりに楽しめるようになったかと思います。
また、ストレッチポールやミニボールの様な自分でコントロールする物(ピラティスではプロップスと言います)ではなく、バネやゴムなどの張力を使ったマシンを使うことでエクササイズにゲーム性を感じやすくなりエクササイズ自体を楽しむ要素が増えたこともあると思います。


③他のフィットネスコンテンツがマンネリ化してきた。

ぶっちゃけな話、フィットネスは常に変化を求められます。ユーザー(フィットネスクラブの会員)は生活スタイルが固定されていることが多いので、週の中で同じ時間帯に施設に行く以上、同じインストラクター、同じレッスンが繰り返されるため、マンネリ化は防げません(そのインストラクターのレッスンが相性良いと逆に数年以上のお客様になります)。

特に、パーソナルで行うレッスンに関して言うと加圧トレーニングのブームが一段落したことや、大手パーソナルトレーニングジムから独立開業されるトレーナーが増えてバーベルやダンベルを使うパーソナルトレーニングが飽和状態になっているため、各ジムが差別化するためにピラティスを開始し始めているのは間違いないと思います。

そのほかにも、スポーツクラブでは無く、ヨガスタジオ(特にホットヨガ)などのスタジオなどが出店してきて、そこからの路線変更も含まれると思います。

これらの要素が重なることでメディア、グループレッスン系のスタジオ、パーソナルトレーニングのパーソナルジム等が、こぞってピラティスを行うようになったと思います。

が、過剰にピラティスを押し出している(押し出しすぎている)、感も否めない気がします。


先日、○○流 ピラティスメソッドと言う番組があったので録画してみたのですが、なんと、健康器具のテレビショッピングでした・・・
どうやら○○さんというピラティスインストラクターが商品を説明しているのですが、商品自体は単に身体の表面をモミモミするだけ(EMSと言ってるので電流も流してるかも知れません)の物でした。

これ。単なるマッサージ器にしか見えません・・・


これ、トレーニングなのでしょうか?・・・

ピラティスと言ってるのにこんな感じでマッサージ器の販売。。。
ピラティスさんが見たら激怒してると思います。

ちなみにピラティスさんの写真はこんな感じです。結構(というかかなり)ハードです。

また、最近SNSでパーソナルジムの広告が多々出てきますが、明らかにピラティスが関係無いのにピラティスを明言して広告している物があったりします。

これなんかわかりやすいですが、ピラティスって書いてありますが、写真はバーベルスクワット(しかもバーベルに付けてるパッドの切れ目が下を向いてる!やったことがある人なら分かると思いますがバーベルが切れ目から落ちてきます)、しかもピラティスはエクササイズ法であってダイエットのメソッドではありません・・・(怒られたら削除します。。。)
おしゃれジム、自分磨き、ピラティス、ダイエット・・・
他にもピラティスを前面に出している”パーソナルジム”がめちゃくちゃ増えていると思います。

もちろん最初に書いたように、ピラティスが良いメソッドなのは疑いようがないのですが、
飽和状態になったパーソナルジム業界が、ピラティスに頼っている感があるようにも思えてしまいます。

おそらくあと数年したらピラティスブームも一段落すると思います。
次は何が流行るんでしょうね。

って事で、ボディメイクもこだわって、ピラティスもピラティスが必要な人に届けたいと思っています。ブームではなく、カルチャーとしてピラティス指導をして行けたらと思います。