ピラティスは柔軟性を高めますが、バランス良く柔らかくする事が大事です。
こんにちは。ピラティスプラスワンのヨシダです。
先日、NHKでパーソナルトレーニングでケガが多発している!と言う内容の番組がありました。
直接的にはパーソナルジムの事例がメインだったので、ジム側のブログに書いているのですが
(興味があれば、こちらhttps://bodymakeplus1.com/blog/2024/08/25/5348/をご覧下さい)
ケガの内容にピラティスの大事な要素も関係してると思ったのでこちらにも書かせていただきました。
まず、ケガの受傷機転(外傷を負うに至った原因や経緯のこと)ですが、
この状態でトレーナーに背中の肩甲骨あたりを押された これを10回3セット行ったところ腰が大変痛かったが我慢して「痛い」とも言えずその日は指導を受け続けた。指導後腰の左側にしびれの症状が出て痛みがだんだん強くなり整形外科を受診したところ「骨に異常がある」という診断を受けた(原文まま)との事です。
トレーナーの意図としては、背筋(ざっくり言うと脊柱起立筋、エクササイズ名で言うとアイソメトリックスのバックエクステンションかなと思います)のエクササイズだと思いますが、おそらく腰部の筋肉が過剰に緊張して椎間板に負担がかかって腰に痛みが出たのでは無いかなぁと思います(※医師以外が症状を”診断”する事は出来ませんので、あくまで想定の範囲です)
が、骨に異常があるのは所見(現実に起きていてレントゲンやMRIなど明らかに事象が見える部分)であって、この腰の痛みとの関連性はイコール(このエクササイズでそれが発生した)ではありません。
むしろ、エクササイズ中に骨に異常が出るぐらいなら何かしらのタイミング(ボキッと音がした、傷めた瞬間がはっきり分かる等)が分かるはずです。
まぁ、このあたりはジム側のブログに書いているのでこれくらいにして・・・
ピラティス側のブログに書いたのは、上記のエクササイズに近い内容として、
”ピラティスではうつ伏せで身体を反らすエクササイズが多い”からです。
ピラティスの得意分野として、姿勢改善があります(特にPHIピラティスは弾性的動き(テンポ良く動く=動きの反発を利用する)が少ないので姿勢改善に効果的です)
簡単に言ってしまうと猫背の改善もそれに当たります。つまり背中が丸くなっているのを反らすことにより矯正すると言う事です(メチャクチャざっくり言っています。あらかじめご了承ください)。
ですが、単に外力(外から加わる力。上記の写真で言うとトレーナーの肩甲骨あたりを押す力)に抗うだけでは、どの部分をどうやって動かすのか?と言う学習が出来ません。
(※一般的なトレーニングは関節レベル(股関節、膝関節、肩関節等、わかりやすい部分で動きを区切っています。それに対してピラティスではそれらの関節プラス、背骨(頸椎(首の骨)7個、胸椎(胸の骨、肋骨が付いている)12個、腰椎(腰の骨)5個)や骨盤の角度なども意識します。)
プラスワンのピラティスでは、このように、”背骨を反らす”と言う動きに対して、”バランス良く”背骨を伸展(反らす動き)させる事を重視します。
具体的には以前にブログに書かせていただきましたが
(https://pilates.bodymakeplus1.com/2024/01/17/%e5%8b%95%e3%81%8b%e3%81%97%e3%81%a6%e6%ac%b2%e3%81%97%e3%81%84%e9%96%a2%e7%af%80%e3%81%a8%e5%8b%95%e3%81%8d%e9%81%8e%e3%81%8e%e3%81%aa%e9%96%a2%e7%af%80%e3%81%ab/)
胸椎の動きが悪くなり易く、頸椎(首)や腰椎(腰)が動きすぎて悪くなることが多いので、胸椎の伸展を出すことを大事にしています。
簡単に言うと、首と腰は反りすぎて痛くなることが多いと言う事です。
ピラティスのエクササイズで言うと、スワンが一番有名なエクササイズだと思います。
(写真撮影していないのでよろしければ、ピラティス スワンで検索してみてください)
ある意味ベタなエクササイズなので広告でも良く出てきます。
ただ、ある種の広告では、柔軟性のアピールなのか、目一杯身体を反らせているような写真もあります。そういう写真で多いのが”腰の部分がメチャクチャ反っている”パターンです。
コントーション(いわゆる軟体芸)などでは恐ろしい程身体が反ることがあるのですが、
(知り合いでコントーションしてる人がいます)知り合い曰く、コントーションをした後は、クールダウンで背骨をリセットしないといけないそうです。つまり柔らかい事もリスクがあると言うことです。
ちなみにコントーションはこういう感じです。
凄いですよね。。。
明らかに極端に曲がってる場所があります。このレベルを一般の人がする事は無いですが(出来るわけ無い)リセット等、コンディショニングが出来なければ普通に身体に悪そう・・・とは想像できると思います。
コントーションは極端ですが、一般的な方のピラティスの目標としては柔軟性を高めてケガや身体の不調を減らすになるので、むしろ広告に出てくる様な腰が反っている(=反り過ぎている)状態では無く、バランス良く頸椎、胸椎、腰椎がそれているのが良いはずです。
そのためには身体を反らすときも腹筋(あえてざっくり言っています)が腰の反りすぎをコントロール出来ていることが大事です。
と言う事で、ピラティス=柔らかくなるは間違いでは無いですが、リスクが増えてしまうので、何でもかんでも反ればいいって訳では無いと思ってください。まずは固い部分(それはたいてい胸椎だったりしますが)の動きを感じて動かしていく(実際には胸椎は感じにくい&動かしにくいので胸椎の動きを感じるのにはかなりの回数が必要だったりします)、そこから腹筋の意識をキープしながらバランス良く背骨を動かしていく事が大事です。
って事で、反らすのは苦手ですが、開脚は出来ていたトレーナーのいる、ピラティスプラスワンはここ!
開脚とコントーションで記念撮影(苦笑)
では~(^_^)/
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